基礎科前期修了レポート
先生の教室に通い始めたのは約1年前です。
2008年秋からパン教室に半年通い、
2009年春から基礎科に通ってもうすぐ半年になります。
私は2001年秋頃から鬱病と診断され、これまで8年ほど
ずっと通院してきました(入院歴はありません)。
先生の教室に通うまで7年ほど、病状は全体的には
よくなりつつも一進一退を繰り返していましたが、
教室に通うようになってからの変化を書いてみたいと思います。
〜食事改善前(2008年4月以前)の状況〜
<食事>
朝食:食パン、ヨーグルト、牛乳、果物など。
午前中:毎日のように間食。クッキー、チョコレートなど
昼食:働いていたのでコンビニの菓子パン、ジュース、外食など。
とにかく菓子パンが好き。
午後:3時のおやつを必ずといっていいほど食べていた。
ケーキ、クッキー、せんべい、チョコレート、コーヒーなど。
特に職場でチョコがよく配られたためよく食べていた。
夕食:白米、肉はもともと胃腸が弱く苦手なので1週間に1〜2回、
魚、野菜、みそ汁。炒め物が多い。
寝る前:お菓子を食べることが多い。
<症状>
・頻繁に些細なことで落ち込み、寝込んでしまう。
・イライラがひどく、すぐに子どもや周囲にあたってしまう。
・自傷行為、希死念慮もあり。感情のコントロールがきかない。
・1週間の1度の頻度で鬱状態に。時間は2〜3日続く。
・人が集まるところに行けず、繁華街や電車に乗るとパニック状態になる。
TVのバラエティー番組などうるさいのもだめ。常に神経がピリピリしている感じ。
・自分なんてだめ、いない方がいい、という思いが離れなかった。
一方で何とかしたい、治りたいという自分もいて、自分の中に自分が二人いるような感じ。※@
・甘いものが異常に食べたくてやめられなかった。薬の副作用もあるが
病気になってから以前より5kg太っていた。
〜基礎科受講(2008年4月〜2009年3月)までの状況〜
2008年4月頃
友人より食事療法のことを聞き、
玄米菜食の良さについて知り、本を見ながら実行。
無農薬玄米を買って食べるように。
肉はこのころから全く食べなくなる。
2008年5月頃
玄米を食べ始めてから1ヶ月くらいして全身にじんましんが
できるように。皮膚科では原因不明と言われ、
とりあえず抗ヒスタミン薬をもらう。
飲んでいる間はおさまるがやめるとまた出る・・の繰り返し。
これが7月くらいまで続く。玄米はずっと続けていた。
あとで岡田先生から「排毒作用ではないか」と言われる。
2008年8月頃
薬を飲まなくてもじんましんが出なくなる。
この頃本屋で岡田先生のマクロビオティックの本
に出会い、先生の本が一番シンプルで
家にあるものでもできる料理が多かったのと、
講義形式でわかりやすかったため購入。
しかし最初はたまに思い出した時やるくらいであまり
実践せず。
2008年10月頃
たまたま岡田先生の本を見ていたら、料理教室を比較的近くで
やっていることに気づき、体で覚えたいという思いが強くなる。
そのときはすでに基礎科はいっぱいだったので、せめて
先生の教えを受けてみたいという思いから、パン教室のほうを
受講する。
このころ受けたいという気持ちが強くなったのは料理ももちろんだが、
先生の病気の人が陥りやすい生き方、考え方などについての
洞察に自分なりに感じ入るものがあったから。
何か自分が根本から変われるような気がしました。
2008年11月頃
毎日先生の本の料理を実行するように。
朝:梅生番茶
昼:勤めていたので外食や、コンビニのパン、おにぎりなど。
できるだけ添加物の少ないものや砂糖の少ないものを意識するように。
夜:雑穀入り玄米、けんちん汁、ごま塩、魚か植物性たんぱく(厚揚げなど)
薬草茶が基本。時々先生の本に出ている他のメニューも試す。
1ヶ月くらいの間、臭いおならと大量の便が出るようになる。
もともと便通は良いほうだったが、1日に1回くらいで、
時々堅かったりしていた。
それが1日に3〜多い時は6、7回出るときもあってびっくり。
黒いタール状の便でいかにも悪いものがでてきている感じ。
2〜3ヶ月くらいすると1日1〜2回程度、バナナ状の便に収まる。※A
2008年11〜12月頃
だんだん些細なことでは落ち込まなくなる。
いつも神経がピリピリはりつめているような感じがしていたのが、
良い意味で鈍感になったような感じ。
精神が安定してくると周りにも目がいくようになる。
それまで「自分の病気をわかってくれない・・」と
不満が多かった夫や両親に対しても、
不満よりも「好き」とか「ありがたい」という気持ちが
前面にでてくる感じがしてくる。
そして「自分の思い通りにしようとする」
「思い通りにいかないと心が不安定になる」という
心の癖こそが、自分の病気を引き起こしているのだと
思うようになる。
2009年3月頃
食事を変わらず続けていたが、無性に甘いものが
食べたくてしかたがなくなる。
たまたま子どもの血液検査をしたら貧血ぎみといわれる。
先生に相談したら玄米の排毒が進んでミネラル不全が
出ているのでは?ということで分づき米に移行。
少し落ち着くように。
同じ頃久しぶりの診察で主治医から
「顔つきが今までと変わって明るくなったね〜何をしたの?」と驚かれ、
薬を減らすことに。
周囲からも人が変わったようだと言われる。
それまでは1日3回、2種類の薬を飲んでいたが
1種類に減らされる。
しばらく様子をみるが特に精神的に悪くなることもなし。
薬をやめてから1ヶ月くらいで1kgほど体重が減る。
〜基礎科受講後(2009年4月〜現在)〜
2009年4月〜現在
マクロビオティック基礎科の受講が始まる。
パン教室である程度様子はわかっていたものの、
さらに先生の「皆に健康になってほしい」という意気込みが
伝わってきて身が引き締まる思いがする。
それまで本を見て自分でも料理をしていたが、
本には載っていないちょっとした細かい手順(食材の切り方、加熱のしかたなど)
によってできあがり、味、効能様々なことが大きく影響することを知る。
また、料理の仕方だけでなく、先を見通して行動すること、
物事を大きくとらえること、ものを無駄にしない・・など
ここには書ききれない料理以外の、生き方に繋がる様々なことが重要であると
教えていただく。先生の一言が全てご自身の経験、
様々な受講生を見られてきた上での重みのある言葉だと思う。
そして料理の姿勢に自分の今までの病気のもととなる
生き方、動き方などが現れていて奥が深いと感じました。
<現在の食事>
食事は基本的に、
朝:梅生番茶、または全粒粉かライ麦パンに玄米コーヒー。
まだ眠くなることがあるので時々有機コーヒーを飲むことも。
昼:外食か天然酵母パン、玄米のおにぎりなど。
夜:先生のテキストにあるおかず、または比較的小さな魚、
大豆製品、雑穀入り5分づき米、野菜入りみそ汁。
調子が悪い時は玄米クリーム、レンコン湯(風邪のとき)。
お菓子はやはり時々無性に食べたくなって食べてしまう。
ただし料理では白砂糖は全部捨て、黒砂糖もたまにほんの少し使うのみ。
旅行や外出先、実家などではだされたものはありがたく頂き、
家に帰ってから食事でもどすようになった。
<症状>
・些細なことではめったに落ち込まなくなった。1ヶ月に1回くらい。落ち込んだとしても1〜2日で
普通の状態に戻れるようになった。
・薬の服用が減った。今は1種類を1日に1回のみ。時々調子が悪い時は頓服薬を飲む。(長くて2〜3回)
・体重がもとに戻った。2009年4月〜8月までの間に5kg減量。
人によっては「やつれた」といわれたこともあったが、本人の体調は体も軽くなり、
特に疲れやすくなることもなく快適。1年ぶりにあった両親にも「きれいになった」
といわれる。
・落ち込んでも、「いつか戻れる」という確信が前よりは持てるようになった。
・自傷行為、希死念慮がほとんどなくなった。
6月に主人が機嫌が悪かったのがきっかけで大きな波が
やってくるが、そのときに先生から
アドバイスされたこと・・
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1、医者の指示通り、薬を飲む事。
※これは忘れないようにしました。ひどい時は頓服薬も
飲みました。
2、ロールプレイ(役割劇)のように、椅子を2個置いて、
自分と、自分にアドバイスする友人の役と、必ず、椅子に
交互に実際に座りながら、自分にアドバイスをすること。
これは残念ながら実行できませんでした・・頭が働かなかったので、
言葉が出てこなかったので。
3、今までの過去の、鬱の波(リズム)が、3週間なら、
3週間後のカレンダーの日に、しるしをつけて、
×印を、一日が終わるごとに、つけていくこと。
今までの経験から、鬱をぬけるときがあったことを、
思い出して、ただひたすら、通り過ぎるのを待つこと。
※確かに同じ気分が1ヶ月ずっと続くわけではなく、
今までいつかは良くなる時がきていたのを思い出し、
そのときをひたすら待ちました。
おかげで今は落ち込みの中にあっても
「大丈夫、いつかこの苦しさから抜け出せる」と
信じて待てるようになりました。
ここにくるまでは、
この苦しさが永遠に続くような感じがして
「いっそのこと・・」という悲観的な考えに陥っていました。
4、甘いもの、特に、チョコレートは食べない事。
主食をしっかり、副食は少なく、よく噛む事。※B
できるだけ意識して気をつけました。
ただし調子が悪い時ほど、甘いものが無性にほしくなり、
食べられないとイライラしたり悲しくなります。そして
食べてしまうと多少はホッとしてしまう・・
砂糖の常習性を自覚し、怖いと思いました。
砂糖をとったときの、体(特に脳)のおかしくなる感じを
感じられるようになりました。
(周りの人は考えすぎだ、と言いますが)
かなり砂糖は体にしみついているようで、まだまだ
甘いものの誘惑は断ち切れません。これからの課題だと
思います。偶然なのか、私が通っていた病院のほとんどの患者さんが
すごく甘党で年中お菓子を食べていたのも気になりました。
(食事が3食菓子パン、という人も・・)
5、主人が原因ではなく、自分の性格、が原因である事。
※これが一番私がこれから理解していかないと
いけない部分だと思います。
自分の感じ方を変えていく、性格を直すというのは
とても難しいです。でも少しずつ、自分にできることを
やって変わっていけるように頑張りたいと思います。
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私の周りにも、病気を治したくて食事療法、(恭子先生の教室ではなく他の)マクロの教室に
通っている方がいらっしゃいますが、あくまでも料理や食材の
効能にのみとらわれている気がします。生き方、性格まで
気づくきっかけを作っていただいて本当に良かったです。
料理も生き方の学びもまだまだ入り口に入ったばかりですが、
ただの知識や技術だけでなく「知恵」を得られるように
少しずつ進んでいきたいと思います。
これからもどうかよろしくお願いいたします。
蛇足かもしれませんが、本でとりあえずやってみようという方へ。
教室では本には書かれていない大切なことをたくさん
教えていただいています。特に病気を治したい、と
本気で思っている方はぜひ直接教室に来られるとよいと
思います。自己流で何となくやるのときちんと教わるのは
全然違いました。
私は教室に来るようになってだいぶよくなったので
少しでも多くの人が健康になるきっかけになれば、と思います。
本当にここにくる前は苦しかったので・・
長文、ここまで読んでいただきありがとうございました。
恭子から一言
※@人間は、仕合せになるために、生きているのです。
例え、自殺する人でも、真の魂は、「生きたい、生きたい」と言っていると言われます。
そうではありませんか、今のこの目の前の苦痛さえなければ、生きたい、よりしあわせな人生だったら生きたい、というのが本音ですよね。
だから、二人いるように感じるのです。
心と魂は、違うのです。
心は「死にたい」と叫んでいても、魂は「生きたい」と言っているのです。
この方も、自分が嫌いだ、死にたい、と言いながら、私には、「しあわせになりたい、生きたい」と聞こえていました。
私は、仕合せになるお手伝いができれば、と祈っていました。
※A「大小便」こそ、すべての「便り」、身体からの「便り」、神からの「便り」です。
大きい便り、が、たくさん出るようになれば、まず、病気が治るための第一歩が始まった証拠です。
目先の症状、病状が変らなくても、確実に、身体が、よい方向に変り始めている証拠です。
※B私の謂う、三大悪…菓子パン、アイスクリーム、チョコレート。
特に鬱病の人は、チョコレートが好きな人が多いです。
以前の鬱病の受講生の例です。夜、そのお母様から電話がかかってきて、娘が今、七転八倒して苦しんでいる、どうしたらいいですか、とのことでした。
その前に食べたものを聞いたら、チョコレートでした。
この場合の応急処置は、陽性の濃い梅生番茶です。
それから、主食をしっかり、は、精神的に弱い方は、基本の食べ方だと思ってください。
精神的に弱い方は、「おかず食べ」が多いです。
落ち込んだら、ご飯(米)です。気力の気という漢字の旧字は「氣」。氣の中には、米が入っています。米を食べないと気力が出ないのです。その米をしっかり噛むことです。こめかみが良く動けば気力も出てきます。
よく噛んで、主食をしっかり摂る、
これが、私のお伝えしたい一番大事なポイントです。
そして、鬱病は、マクロビオティックの食べ方だけでは治りません。
恭子式マクロの真髄である、「考え方」の間違いも正していかないと、真には治りません。
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